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2017年7月27日 (木)

『忍びの国』第2回目の鑑賞 8

本格的な夏の到来を告げる京都の祇園祭。

後祭でも鉾や山車の巡行があるんですが、もう一つ大きなイベントが。

それは7月24日に開催される『還幸祭』。

長刀鉾のお稚児さんとは別に駒形稚児が6時間ほどかけてゴールである八坂神社を目指して都大路を練り歩きます。

なんと!!

今年は!!

知り合いの御子息がお稚児さんに!!

つう事で、暑いのも人混みも苦手な私ですが折角ですのでね、記念にお稚児さんを見に行ってきました。

お稚児さんは神様なので地に足を着けてはダメ。

移動は馬、しかも乗り降りの際は担がれる。

八坂神社の紋がキュウリに似ているという事で、祇園祭のある7月中はお稚児さん、並びに寝食を共にする家族もキュウリを一切口にしてはいけない。

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お顔をお見せできないのが残念。

右隣にいらっしゃる裃の殿方はお稚児さんのお父様。

「京都ってこわっ!」と思ったのがしきたりがまぁ~、厳しい!!

遠回しに嫌味を言われたり叱られたりるすそうな。

陰険やわ~。

どこのお祭りでもそうなのかもしれませんが、とことん男尊女卑でございやす。

女性は常に裏方に徹し、お稚児さんのお母様はずーーーーーっと雑用に追われていらっしゃいました。

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お神輿軍団にも遭遇。

↓ ↓

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デネルでございます。

本日はアイドルグループ嵐のキャプテン・大野君主演の映画『忍びの国』の感想文の続き ( ← ご参照下さい )をば。

これより以下は物語に触れています。

「ノーーーーーーーー!」な方は今すぐ回れ右をして出口へとお急ぎ下さい。

ネタバレあり!!

要注意!!

◆平楽寺

伊賀軍の勝利を祝して宴の真っ最中。

無門さんが死んだと思い込んでいる お国さんは隅っこで呆然。

お国さんを心配そうに見つめるネズミ君が傍にいるんですよね。

ネズミ君と お国さんはどこで逢えたんだろう!?

ここら辺の件もきちんと撮影されていたはず。

お蔵入りになったと迷探偵Dは推測します。

ね、ワトソン君!!

パンフレットに重要なシーンをカットしてしまったお詫びの手紙を監督からもらったと石原さんが言ってましたし。

DVD/Blu-rayが発売される際には入りきらなかったシーンを特典映像にギュギュッ!と収録して頂きたい。

無門さんの帰還!!

いやっふ~!!

無門さんを中心に忍びの皆さんが颯爽と歩いて来るシーンはCMとかでよく見た!!

かっけぇ~!!

いつもはほんのり猫背なのに背筋を伸ばして凜々しく歩く姿に自称ガラスのハートがときめきっ放し。

お国さん、えがったにょ~。

無門さんは生きていましたよ♪

お国さんの目の前で立ち止まる無門さん。

この時の お国さんを見つめる無門さんの男前で優しくて愛情のこもった表情にペロッとまるっとやられてしまいました。

二人が交わし合う眼差しに嗚呼、うっとり。

素敵

無門さんは何も喋らず、お国さんから歩き去る。

浮かれている十二家評定衆のおやっさん達の所に行って、床に座ったとき!!

大膳さん始め、武将の皆さんが座る時に拳を握って胡座をかくあのポーズ!!

無門さんも同じように座ったーーーーーー!!

メガトン級に格好良い!!

○☆×△□$・・・・

○☆×△□$・・・・

いかん、心の臓が・・・・

トキメキ指数の針が振り切れたまま元に戻らんのです。

何気ない動きなんですけれど、なんて言うんでしょうか、立ち居振る舞いっつんでしょうか、一連の動きがものすごーーーーーく、美しいのです。

ほんでもって香り立つ色香が半端じゃない。

腰を下ろす途中で軸がブレないし、音を立てず、すーっとしなやかに、且つ男らしく堂々と座る無門さんに絶大なるLOVE。

溜息の嵐だわい。

『拳を握って胡座をかく無門さんにマニアック』!!

無門さんが十二家評定衆のおやっさん達の前で座るシーンだけで丸々一回分の感想文を書けますが先に進みます。

“小茄子”の存在を否定する無門さん。

目の前で笑いながら愚弄するおやっさんを顔色一つ変えずに無言で刺した!!

びっくり!!

「わしは今、無茶苦茶 腹が立ってんだよ!」はお金至上主義で、冷酷無比で、血の通わないサイボーグのようだった無門さんの心の変化を現しているはず。

「後先考えて無茶できるか!」もCMとかでよく見た!!

“川”の対決でも、普段の戦いでも、ネズミ君の過去についても、感情を表に出さない無門さんが初めて見せた怒り。

人間らしさを取り戻している証。

直属の上司である百地さんが仲間に無門さんを殺させるなんて。

オヤジめ!!

チキショ~!!

大野君と立川さん、無門さんと百地さんのやり取りは鬼気迫るものがありました。

年貢が生涯タダになると知って、今まで一緒にやってきた忍びたちがころっと手の平を返して無門さんに迫るなんて。

彼らは所詮アウトロー。

人の命よりもお金が大事。

そこに友情や義理は存在しないの!?

仲間意識は無いのかい!?

誰一人として無門さんの見方につく者がいないなんて。

寒々しい現実に心が痛い。

取り囲まれているのに落ち着き払って不敵な笑みを浮かべる無門さんに店長さま、今宵はテキーラロックをよろしくどうぞ。

多勢に無勢であってもきっと無問題。

何故ならば、無門さんは伊賀一の忍びだから

お茶の子さいさいで返り討ちにしてみせる!!

華麗な動きで片っ端からやっつけて圧勝するんだろうな、な~んて、気軽に構えていたならば!!

お国さんの「お下がりなさい!」の声が!!

そら皆一斉に振り返りますわ。

ノーーーーーーーーン!!

“小茄子”を高く掲げている!!

お国さんのやろうとしている事に気付いた無門さんの表情にジ~ン・・・・

1回目の鑑賞では良くない事が起こりそうな予感がしてハラハラドキドキしました。

2回目の鑑賞も、3回目の鑑賞も、この先の展開が分かっているのに心の中で「お国さん、止めてーーーーーーーー! 無門さんなら一人でも大丈夫やから!!」つって。

その場にいた忍びたちの目が“小茄子”に集中。

怖い・・・・

恐ろしい・・・・

オエッ・・・・

どうか一つ、無門さんも お国さんも無事でありますように!!

と願い続ける出寝之助。

無門殿に指一本でも触れたら“小茄子”を壊すって。

お国さんは無門さんの本当の腕前を知らなかったとみた。

伊賀一の忍びだと言う無門さんの言葉を信じていなかったんでしょうね。

だって知りようが無かったんですもん。

お国さんの前では壮絶な戦いを見せた事が無かったですし。

彼女の尻に敷かれた口先だけのぐうたら男。

「私が助けてあげなくちゃ!」と強い信念、もしかしたら無門さんに負けないぐらい深い愛 故の行動だったとあてくしは思うのです。

“小茄子”を壊すと聞いたら無門さんには誰も手出しは出来ないと咄嗟の判断をした。

残念ながら虎狼の輩たちにはそれは通用しない事は お国さんには知る由もなかった。

無門さんに任せておけばOK!という事も。

忍びたち、女性たちまでもが我先にと お国さんの元に!!

怖い・・・・

恐ろしい・・・・

オエッ・・・・

どうか一つ、無門さんも お国さんも無事でありますように!!

アゲイン。

無門さんの「やめてくれーーー!」な叫びが痛々しい。

彼らを飛び越えて必死に お国さんの所に向かう無門さんがモー、モー、モー、もぉ~!!

吹き矢がいっぱいヒュンヒュン!!

この瞬間、息を潜めながら成り行きを見守るしかないジレンマよ。

吹き矢ヒュン!!

ヒュンヒュン!!

自分の命を顧みず、お国さんの前に身を投げ出す無門さんの愛に脱帽です。

天晴れ!!

背中に矢が沢山刺さってしまった。

心拍数が乱れる・・・・

血圧が急上昇・・・・

気付けに養命酒をどうか一つ。

最後の最後に お国さんに家に入れてもらえてめでたしめでたしな結末を勝手に描いていたので、この時もまだ二人の内、どちらかが死ぬなんて思ってもいなかったんです。

「無門さんに守られて お国さんは安心ざます♪」とも。

上体を起こして、お国さんの首やそこかしこに矢が刺さっているのを目の当たりにした無門さんの絶叫にイダダダダッ・・・・

辛過ぎてどうにもこうにも胸が痛い。

取り乱して矢を抜きながら泣き叫ぶ無門さん。

重なり合ったまま首に刺さった矢の毒を一心不乱に吸い取る無門さんにハンカチーフの端をギリギリ噛みながら「くぅ~♪」と身悶えるキモキモD。

おいおい、俺!!

ストーリーに集中しろ!!

邪な考えは捨て去れ!!

キョエ~イ!!

物語は気になるし、己に喝は入れないといけないしで大忙しでした。

て、私だけ!?

皆さんがっつり映画に専念!?

「わしが助けてやる。 必ず助けてやるからなー!」で涙腺が決壊。

マジで助けてあげて!!

家に入れてもらって!!

自分が死にかけていると悟った お国さんの最期の願いは無門さんの本当の名前を知ること。

幼い頃にドナドナされて来たから本当の名前を知らない。

ネズミ君の過去について話していたあの映像は無門さん自身のものだった。

泣ける・・・・

悲しそうな「名前なんて無いんだ」がもうね、グオーーーーーーーッ・・・・

無門さんの涙にもらい泣き。

ピンポイントでごめんあそばせ。

『“名前なんて無いんだ”の無門さんにマニアック』ざます!!

「可哀想に」で無門さんの頬に手をそっと当てる お国さんにもやっぱりグオーーーーーーーッ・・・・

やっと想い合えた。

“小茄子”が お国さんの手から離れて息絶えてしもうた。

打ちひしがれる無門さんの姿が胸に突き刺さる。

そんなーーーーーーーー!!

イヤだーーーーーーー!!

二人で仲良く家に帰って欲しい!!

鼻水と涙がグゴゴゴゴーーーーーーッ。

悲しい・・・・

辛い・・・・

涙が止まらん!!

伝吾さんめ!!

この野郎!!

お国さんの死に何の感情も交えず、しれっと毒の訓練をしていないから死ぬとかなんとかって!!

しかも“小茄子”に手を伸ばしやがって!!

無門さんと一緒に過ごしてきたくせに!!

裏切り者!!

キーーーーーーーッ!!

無門さんが“小茄子”を拳で叩き割った!!

ざまーーーーーー!!

フンッ!!

「わしはなんという馬鹿者じゃ」か。

はて!?

フレーズは違えど、確か平兵衛さんも信雄さんも同じような事をそれぞれが呟いていましたよね!?

自分にとって大切な人や物を亡くして初めて知るこれまでの所業。

無門さんの胸の内やいかに。

人間らしい感情を持たず、平気で人を殺め、お金しか頭に無かった事への後悔でしょうか。

信雄さんや大膳さんとの間に生じた縁、平兵衛さんとの対峙、お国さんを愛する事でようやく真の姿に気づけた時には最愛の人は命を落としてしまった。

お国さんの亡骸を抱えて去って行く無門さんの後ろ姿が切ないのぉ~。

二年後。

百地おやびんの胸に矢が!!

これって無門さんが放ったんでしょうか!?

信雄さん率いる織田軍の圧倒的勝利で伊賀軍はほぼ壊滅。

がしかし、大膳さん曰く、伊賀の皆さんの子々孫々はこれからも生き続ける。

伝吾さんや他の忍びの皆さんが現代の姿に変わるシーンが凄く良かったです。

無門さんの目撃情報が!!

人でなして!!

ちょっと!!

「本当なら幾らくれる?」と楽しそうな無門さんの声が風に乗ってどこからともなくフワ~ン。

もしかして声だけを聞かせる術きゃい!?

あんれまっ!!

無門さん!!

織田軍を装って忍んでいたのか。

さすがでございます。

戦の服を脱ぎ捨て、向かった先にはネズミ君が。

身寄りの無い子を迎えに来たという話は本当だった。

いやっふ~!!

ナレーションの山崎 努さんの正体が最後に明らかになるんですよねぇ~。

大人になったネズミ君。

そうか、ネズミ君のその後だったのか。

無門さんを“父”と呼び、あの時 自分に優しくしてくれた女性を“母”と呼び。

お国さんだったらこうしていたはずと無門さんは考えたに違いない。

だから行動に移した。

お国さんのため、自分が小さい頃に叶えられなかった家族や温もりをネズミ君に与えるために。

感動・・・・

手を繋ぎながら草が生い茂った道を歩み去る二人。

父である無門さんの話では母である お国さんは“怖い人だった”そうな。

笑い皺がツツツツツー。

ウケる!!

エンドロールで流れる『つなぐ』のイントロに鳥肌がゾゾゾゾゾッ。

毛穴がボンッ!!

痺れる!!

和楽器の音色と共に「Are you ready?」からのスタートがたまらん!!

“大野智”の名前を確認したいけど、無門さんとネズミ君の姿も気になる!!

『つなぐ』に聴き入りたいし、大野君の罪作りな歌声に酔いしれたいし!!

忙しいわ!!

徐々に小さくなって行く二人の後ろ姿。

途中でネズミ君がパンッ!と無門さんの手を離すんですよ。

暫くそのまま歩いて、ネズミ君から再び手を握る。

で、歩き続ける。

二人の絆のスタート。

彼らが歩いて行く先には大海原が。

未来は明るい。

お国さんがいないのは悲しいけれど、幸せになってね!!

テレビやCDで『つなぐ』を聴いた時、いまいちピンと来なかったんですが『忍びの国』のエンドロールで流れるのを聴いたら凄くしっくりきました。

物語にシンクロしている。

映画の根底にある無門さんと お国さんのラブストーリーにぴったり。

『忍びの国』、面白かった!!

大野君にガチコーン!と惚れ直した!!

よっ、宇宙一いい男!!

3度の鑑賞では全然足りませんな。

近々4回目に行かなくちゃ。

自己満足も甚だしく、爆裂に長い感想文に最後までお付き合い下さって有り難うございました。

取り敢えず、一旦これにて終了。

後日改めて『忍びの国まとめ』なんぞしたためようかなと。

「まだ語るんか! もうええわい!」の声が聞こえるけど気にしな~い。

気にならな~い。

ひゃひゃ。

今回の全8回はあくまでも感想文ですのでね、まとめは要る!!

あれこれ綴る!!

大野君へのリスペクトも込めて~!!

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コメント

◆とまとさん◆

ご無沙汰しておりまーーーーす!
とまとさんのお名前はちゃんと覚えておりますよ♪
久しぶりにコメントを寄せて下さってさんきゅ~べり~まっち!!

おっ、これまでに3回鑑賞されたんですね。
あのシーンは私はも~~~~♪
感動的であり、ほんでもって凄く息詰まる緊迫のシーンなんですけれど、邪なDが出没してしまいました。
無門さんと お国さんのやり取りにゴーゴー泣きつつ、涙と鼻水を拭うハンカチーフをギリギリ噛みながら世にも薄気味悪い笑みを抑える事ができなくて。
へへへっ。
私も後1回か2回は観に行きたいです!

デネルさーん 超絶お久しぶりですー
あまりにもご無沙汰なので覚えてらっしゃらなくても問題ございません(笑)
忍びの国、とりあえず3回ほど鑑賞いたしました。倒れたお国さんに絶叫する無門さんのあの場面 1度目は息が止まり、2度目3度目はあの声を聞くのがつらすぎて耳をふさいでしまいました
何度見ても飽きず、結末がわかってても、大野さんびいきを差し引いても 素晴らしくおもしろい映画ですよね
えぇ あの毒を吸い取るあの場面 私もデネルさんと同じく気もそぞろでございました(笑)なんか悲しいシーンなのに妙な色気が漂う場面でしたよね
私もせめてもう一度ぐらい観に行きたいなーー

◆SHさん◆

爆裂に長い感想文に最後までお付き合い下さって有難うございました!!
まだまだ書きたい事、書き洩らした事などがあるので4回目の鑑賞を終えたら『忍びの国まとめ』なんぞしたためようかなと。
ひゃひゃ。

SHさん、折角コメントを下さったのに大変失礼ながらお名前に憶えが無いんです。
久しぶりにコメントを寄せて下さったみたいですが、過去も“SH”さんで頂戴していましたでしょうか?
「ずっとこの名前ですから!」てしたら記憶しておらず誠に申し訳ありません。

SHさんもご自愛下さいませ!

あ~愉しい
お久しぶりでございます

やっぱりデネルさんの感想文は
出色のおもしろさ
ライブの感想もですが 映画もさすがです
うんうん 観賞した映画の見所が
事細かに楽しめます

まとめもお待ち致します
心身にご留意下さいね

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