危機一髪！の巻

デネルでございます。

ど～も～。

ほんの少しのご無沙汰でございました。

実は、この数日間、かくかくしかじかで猛烈にバタバタしておりまして、パソコンに向かう時間が全然無く『智にマニアック』は開店休業状態。

かくかくしかじか、それすなわち、時を遡ること今から５日前の金曜日の早朝。

新聞配達のバイクの音が聞こえる前のお話。

父が体調不良を訴えまして、お腹だか胃だかがもっすご痛いと。

痛くて痛くてたまらんと。

吐いたし下痢やしどうにもこうにも・・・で寝てられへんと。

冷や汗をかきまくりでウンウン唸ってたんです。

私！？

父の緊急事態にはこれっぽっちも気付かずヨダレをダーダー垂らしながら逆大の字（うつ伏せ寝が日常茶飯事）でゴーゴー爆睡してました♪

母に叩き起こされまして、ようやく事の次第を知ったわけです。

父はかかりつけの地元の病院が開くまで待つと言い張ってたんですが、それまで後数時間もあったのと年跨ぎでてんやわんやだった脳下垂体に出来ている腫瘍が復活してそれが影響しているのか？とふと脳裏を過ったのとで地元の病院の先生に教えてもらっていた緊急の連絡先に母が電話をしたら救急車を呼んで腫瘍の際にお世話になった病院に行きなさいとの事だったので渋る父を「ゴラッ！」つって一喝して１１９番にレッツテレフォン。

ええ、わたくしが。

余談ですが後日電話代と称して先生から相談料？を請求されてびっくらこいちゃって。

「あんなんでお金とんの？　マジっすか？」でございやす。

電話に出られた方に父の症状を伝えている最中に蚊の鳴くような声がどこからともなく聞こえてきました。

「早朝やし近所迷惑になるからサイレンは鳴らさんと来て下さいってゆってゴニョゴニョゴニョ・・・」と声の主のパピちゃん。

「と、父がゆってます」とあたしゃ電話の向こうのジェントルマンに言いましたよ。

そうしたならば、「救急車はサイレンを鳴らすものです」と冷静に諭されちゃって。

ごもっとも。

仰る通りでございます。

数分後に救急車の到着。

もちのろんでサイレンはピーポーピーポー。

息がすんごく浅くなって父の血圧は下がる一方。

我が家は入り組んだ道の奥の奥にあるのでストレッチャーが辿り着けず大きな一枚布？みたいなので救急隊３人の人力で持ち上げて父を運ぶことに。

ボスちっくな殿方に「娘さん、ちょっとこれ持ってついてきて」と言われて渡されたのはボスちっくな殿方がつい今しがたまで肩に掛けていたＥＲグッズが詰まっているであろうオレンジのバッグ。

重っ！！

私はいつの間に救命救急士補佐＆見習いになったんだ！？

まっいっか。

お休みをもらうつもりではいましたがもしかしたら仕事に行かないといけないかもしれないし、必要な物を病院に届けないといけないかもしれないしで私は家で待機。

救急車が発車するのを点滅する赤いライトをぼんやり見ながら待ってたんです。

待つこと暫し。

もう少しｉｎｇ・・・・

まだまだ発車せず・・・・

はて！？

なんざんす！？

ボスちっくな殿方が車から降りてきて言いました。

「希望されてる病院のドクターがオペ中なので受け入れてもらえず○○病院に変更になりました。　じゃ！」と。

かっけぇ～！！

ボス、宜しくお願いします！！

病院では処置が施されるごとに母が電話で逐一報告してくれていたんですがま～、時間のかかること。

やれ問診だ、やれ検査だ、やれ点滴だ、やれまた別の所で問診アゲインだ、やれＣＴだ、やれ点滴だ、やれまた別の所で問診アゲインのアゲインだで謎が解けたのは３時前。

胆石でした。

脳下垂体の腫瘍と関係無くて良かった。

ホッと一安心。

勤務先の社長が心配して「お父さんどうや？」と午前中に電話を下さってたので報告を兼ねて「明日は出勤します。　ご心配をおかけしてすみませんでした」と電話しておきました。

担当して下さったドクター曰く、「痛みがひいたら帰って頂いて結構ですよ」との事だったんですが「また痛くなったら嫌やし落ち着くまで２、３日お泊りさせてと看護婦さんにゆって」と父が母に言ったそうで、母は必要なお泊りセット云々を取りに一旦帰宅してきました。

私も一緒に病院に行きまして、父の姿を見てまた安心。

腹巻してるし！！

バカボンのパパかよ！！

点滴で痛みが抑えられていたのと睡眠不足のせいで父はベッドでウトウト。

お父さん、お母さんから聞いたで。

煙草止めたってゆってたけど問診の時に先生に「吸ってます」ってゆったらしいやん。

うちらにバレへんように陰でこっそり吸ってたな。

こんな事を言ったら不謹慎かもしれませんが、父の余生はもうそれほど長くないわけです。

人間には寿命っちゅうのがありますからね。

ストレスを溜めながら煙草を我慢するよりも、煙草に限らず好きな事をして毎日を目一杯楽しく過ごして欲しいと思うんですよねぇ～。

おっと、持病の“話が脱線しまくり病”が出そうなので先に進みまする。

病院にいる間、父は絶食命令が出ました。

お水とお茶のみＯＫ。

父：　　お母さん、アイスクリームが食べたいから食べていいか看護婦さんに聞いて。

私：　　絶食って言われたやろ！！

父：　　アイスクリームはいいかもしれんやん。

案の定アイスクリームは無しの方向。

ほれみろ。

ウケたのが同じ病棟に入院しているおじさんが父と全く同じオレンジの水玉パジャマを着ていたこと。

いやだ、ペアルック♪

怒濤の一日でした。

長かった・・・・

次の日は私は出勤だったので仕事帰りに父の顔を見に行くつもりでいました。

母はペアルックが恥ずかしいから他のパジャマを持って昼過ぎに病院に行くつもりでいました。

が、しか～し、メーデー！！

メーデー！！

緊急にオペが必要になったと９時前に病院から電話がかかってきたそうな。

あんれまっ！！

社長～！！

来たばっかりですけど早退させて下さい！！

「今すぐお父さんのとこに行ったげ！　わしに出来る事があったら遠慮なくゆってや！」とマッハで言って下さった上にタクシー代までもらっちゃって。

社長ってばいい奴！！

ありがと～ございます！！

私が病院に行った時には既に先生の説明が終わっていました。

なんと、なんと、あぁ、なんと、病院に運び込まれた時に行なった検査結果によりますと、胆嚢が腐っていて、胆汁が漏れ出て、他の臓器を浸食している、放っておくと命にかかわるから今すぐ胆嚢を摘出する手術をしないといけないんですって。

ま～じ～で～！！

で、胆嚢が腐るって何！？

脳下垂体の時は怖いからと言う理由で頑なに手術を拒否したパピちゃんですが今回ばかりは素直でした。

あれよあれよと言う間に手術着を着せられ、車椅子に乗せられ、オペ室に直行。

３時間ほどで無事にオペが終わりました。

もしかしたら開腹しないといけないかもと言われていたんですが腹腔鏡手術で済んだそうです。

「摘出した胆嚢を見ます？」と先生。

母は速攻で「遠慮しときます！」で私は遠くからチラ見。

胆嚢が裂けて胆汁が大概いろんな臓器に漏れていたそうで、後一日二日遅かったら命は危なかったかもと。

内からは胆汁を流す洗浄を施して、外からは抗生物質の点滴で更に菌を殺しますと。

え～～～～！！

母も私もびっくり仰天。

胆汁って悪者だったの！？

後一日二日遅かったら父は！？

母と言ってたんです、「ある意味 胆石サマサマやな」と。

胆石さん、暴れてくれてダンケシェ～ン！！

記念にと胆石の粒がいっぱい入った小瓶をプレゼントしてもらいました。

「いらんかったら捨てて下さいね」とも。

麻酔から覚めた父は「乾かしてりゅうのおもちゃにしたらいいやん」つって。

母は胆石を仏壇に飾ってます。

一粒ずつ天日干しにして乾燥させる気マンマンです。

とまあ、ざっとですが掻い摘んでここ数日のご報告をば。

経過も順調で合併症が出なければ後数日で退院出来るそうです。

病院の食事もペロッと平らげています。

「鬼平犯科帳録画しといて」とご機嫌さんで夜に電話がかかってきました。

ピンクの肉球を持つちょっぴりおバカな愛猫を電話に出せと言うのでとってもとっても親孝行な私は受話器を愛猫の耳にあててあげました。

皆様にはまたご心配をかけてしまいますが父は元気にしておりますのでどうぞご安心下さいませ。

いろいろやらなければいけない事がありまして、落ち着くまでブログの更新は後少し滞ると思いますが、ちょちょいのちょいで復活しますのでその時はまた宜しくお願い致します。

再開するその日まで、奴のセクスィ～ポーズでまったりと。